オフィス環境の要素

人間が感じるオフィス環境の要素とは?

オフィス環境を決定する要素としてどのような事項が関係しているのでしょうか。

人が快適感や不快感を感じるのは五感で感じます。
その感覚に対しての要素と関係性は以下のようになります。

 要素/五感  視覚 聴覚   嗅覚 感覚   関係する事項
 光  ○        照明・外光・グレア
 音    ○      騒音・BGM
 温度・湿度        ○  暑い・寒い・除湿・加湿
 空気      ○  ○  清浄・喫煙・換気
 匂い      ○    異臭・香り
 色  ○      ○  家具色調・内装色調
 空間        ○  広さ・天井高・什器率


人への環境の影響はそれぞれ個人差があり、性別、年齢、国籍、経験、体調
よっても異なるので難しい問題です。

室内環境の個人化が理想ですが、経費面や汎用性や設備から考えて極めて困難と言えます。

したがって、できるかぎり多くの人が受け入れられる環境づくりを心がける必要があります。

オフィスの音環境

今回はオフィスと「音」についての話をご紹介します。

一般的にオフィスにおける騒音は「暗静音」と「発生音」があります。

「暗静音」とは…、
空調や外から聞こえる自動車の騒音などで、暗静音は連続しており意味を持たない音なので「無意味騒音」とも呼ばれ、聴こえていてもあまり気にならない音だそうです。

「発生音」とは…、
人が発生させる騒音のことで、電話や会話、電話の呼び出し音、キーボードの打鍵音、プリンター・コピー音、足音、キャビネットの開閉音などで「意味騒音」と呼び、人が最も気になる騒音だそうです。

仕事に集中する環境を整える簡単な騒音対策としては、個々のデスクを遮音性のあるパーティションで囲う等の方法がありますが、スペースや予算の問題等もあると思いますので、コピーやプリンター機器だけでもローパーテーションで囲う事をおすすめします。

ローパーテーション
ローパーテーションで囲まれたスペース


サーバーなどの大きな音がする機器はハイパーテーション(天井までの間仕切り)で囲う事により、セキュリティー面も向上するので、おすすめできます。

業務特性や人の好みもありますが、騒音が気になる場合はBGMを流したり、川の流水音などの自然音などを社内BGMにするのも良いかもしれません。

一般的にオフィス・事務所の望ましい音は45〜55Db(デシベル)程度とされているようです。 ※空調音は30Db程度なので、静か過ぎても落ち着かなくなることがあります。

快適な音環境を築き、業務効率の高いオフィスを目指したいものです。

オフィスと光

オフィスの光環境には太陽による自然光と照明による人工光があります。

太陽光はグレア(眩しさ)が強く窓際と奥の明るさの差が大きくなるなどコントロールは難しいです。昼間でもブラインドやロールスクリーンなどで太陽光を遮断し、蛍光灯などの人工光で光を取り入れているオフィスは多いと思います。

手元の光は、目の疲れに効果的

人間が光を感じる上で、目が疲れているときや高齢になるほど明るさ(ルクス)を必要とします。すなわち、天井の蛍光灯などで全体の明るさが一定に保たれている状態では、暗く感じている人や明るく感じている人がいることになります。

そこで、解決方法として全体の明るさをある程度落とし、デスク上の手元はデスクライトで明るさを補う事をおすすめします。デスクライトで明るさを個々に調節できることで自分の最適な明るさを保つことができます。眼の疲れなどは頭痛や肩こりの原因になりますので、ぜひためしてみてください。

デスクライト
デスクライトの設置例

ルーバー照明

ルーバー照明の効果

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ここでいうルーバーとは埋め込み式の照明についている反射板(羽板)の
ことです。
直接蛍光灯の光源をルーバーによって反射させ、拡散させ光を均等にする
ことができます。
一度反射することで、直接光源が見えないのでグレアを少なくするこができます。

VDT(モニター)への写り込みもすくなくなることから、現在のオフィスビルでは
ほとんどの埋め込み照明には取り付けられています。

オフィスとイメージカラー

チェアーやパーテーションなどを購入する際に、色(カラー)で悩まれる場合も多いと思います。

オフィスの雰囲気やアクセントとして、配色は重要な要素のひとつだと思います。CIカラー(Corporate identity)企業のシンボルカラーでまとめる場合もあります。

ここで、色に対してイメージする一般的な感情を記載します。色を決める際に、ちょっとしたお役に立てると幸いです。

 → 活力・歓喜・勝利・暖かい・興奮
 → 明朗・活動・元気・快楽
 → やすらぎ・くつろぎ・自然・平静・調和
 → 落ち着き・責任・涼しさ
 → 落ち着き・重厚
ブラウン → 落ち着き・労働・温和
 → 陽気・純粋・明朗

ちなみにチェアーやパーテーションなど、濃い色が多いのは汚れが目立たないという利点からです。

オフィスの観葉植物

オフィスに緑を置く

観葉植物』にはたった1つ置くだけでも部屋の雰囲気を「ガラッ」と変えてしまう驚きの『緑の力』があります。

人間には視感で感じることができ、目からの情報で気持ちの変化が現れます。

 

これはオフィスにも同様の効果があり、『緑』をちょっと置くだけで『殺風景』なオフィスの雰囲気が見違えるほど変化します。

しかも、蒸し暑い季節は『緑』を置くことによって 涼しい気分、すなわち『涼』を感じる事もできます。
人工でも効果は同じで枯れる心配もないので、お手入れに手間がかからず、経済的にもかなりお得!
もちろん、通常の『観葉植物』を入れてお使い頂いてもOKです。

 

 

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シックハウス症候群(シックビル症候群)

シックハウス症候群(シックビル症候群)

エアコンがほとんどの部屋に付いている現代では、窓を開けることはほとんどなく
締め切っている状態が多く、部屋の気密性も高くなっています。

しかし実際は換気能力には限界があり、窓を閉め切った状態では換気能力は
低下しています。

建築材や接着剤などから発生するホルモアルデヒドトルエンなどの揮発性有機物
や換気の低下による、一酸化炭素二酸化炭素により、目や喉の痛み頭痛などの
症状を起こします。
ひどくなると、めまい発熱嘔吐などの症状も引き起こします。

このような症状を一般住宅ではシックハウス症候群、オフィスではシックビル症候群と
言います。

低ホルムアルデヒド

低ホルムアルデヒド

オフィス家具に限らずですが、合板などにを利用している商品や建材には
「JASホルムアルデヒド放散基準」があり、合板、集成材などに使用
される接着剤などに含まれるシックハウス症候群の原因とされるホル
ムアルデヒド等の揮発性物質の放散量に基準を定めています。

 表示記号 基準値
 平均値  最大値
 F☆☆☆☆  0.3mg/L  0.4mg/L
 F☆☆☆  0.5mg/L  0.7mg/L
 F☆☆  1.5mg/L 2.1mg/L
 F☆  5.0mg/L  7.0mg/L

建材には建築基準法で定められた規定があり、規制をしていますが
家具には特に規制などはありません。
しかし、気密性の高い地下室などに大量の木家具を置く場合は、基準を
調べた方が良い場合もあります。

喫煙対策のガイドライン

職場における喫煙対策のガイドライン

厚生労働省は2003年に施行された健康増進法に伴い、職場に
おける喫煙対策を強化するために、ガイドラインを見直しました。

これによって、非喫煙者が受ける受動喫煙による健康への影響の
考慮して全面禁煙もしくは喫煙室や喫煙コーナーのみでの喫煙
を認め、それ以外の場所では禁煙
にする企業や施設はほとんど
になってきています。

2004年の調査では成人喫煙率は、男性で45.8% 女性で13.8%
(日本たばこ産業株式会社による調査より)
年々、男性喫煙率は下がっており、現在ではさらに少なくなっている
と思われます。

喫煙室や喫煙コーナーは可能な限り設置する必要がありますが
スペースの問題設置費用分煙対策の面で困難している企業
がほとんどのようです。


職場における喫煙対策のガイドライン
−基本的考え方−
1. 喫煙対策は、労働衛生管理の一環として職場で組織的に取り組み、
全員参加の下に確実に推進すること。

2. 事業場において関係者が講ずべき原則的な措置を示したものであり、
事業場の実態に即して職場における喫煙対策に積極的に取り組むこ
とが望ましいこと。

3. 適切な喫煙対策の方法としては、全面禁煙と空間分煙があり、空間
分煙を中心に対策を講ずる場合を想定したものであること。

タバコの受動喫煙

受動喫煙とは、人が吸っているタバコの煙を、まわりにいる非喫煙者が煙を
吸ってしまうことです。

タバコの煙には発ガン性物質が含まれていて、煙には2種類あり、主流煙
副流煙に分けられます。

主流煙とは、喫煙者が吸い込んだ煙副流煙火の付いたタバコから直接
立ち上がる煙
です。
この副流煙は主流煙より有害だと言われている根拠は主流煙は燃焼温度
の高い時にで発生し、たばこの内部やフィルターを通過するのに対して、副流
煙は燃焼温度が低いため、主流煙に比べて有害物質が高い濃度で
含まれた
状態になっているからです。

主流煙と副流煙の含有物の比較
物質名 性質 主流煙に対する副流煙
の含有量の比較
ニコチン 有害物質 2.8倍
ナフチルアミン 膀胱発がん物質 39倍
カドミウム 発がん物質・肺気腫 3.6倍
ベンツピレン 発がん物質 3.9倍
一酸化炭素 有害物質 4.7倍
ニ卜ロソアミン 強力な発がん物質 52倍
ちつ素酸化物(NOX) 毒性 3.6倍
アンモニア 粘膜刺激・毒性 46倍
ホルムアルデヒド 頭痛・吐き気・発熱
50倍

オフィスでの喫煙対策の必要性を感じます。

オフィスの香り環境

オフィスの匂いのありかた

香り(匂い)と心理や生理にあたえる影響は意外に強く、
仕事の効率などに影響を及ぼすことがあります。

良好な香りは仕事の効率を上げる効果があると言われています。
逆に悪臭などは気分を害し仕事の能率や集中力の低下につなが
ります。

悪臭としては、タバコ、空調の匂い、体臭、ゴミ、建材の匂い、外部
からの悪臭が考えられます。

良い香りでも濃度が高いと悪臭と感じ、不快感を与えます。

人為的に樹木や花の香りをオフィス内に散布して、香り環境をつくる
場合もあります。

アロマテラピーアロマコロジーとしても一般的に知られています。

ただ、香りには人によって好き嫌いがあるため、オフィスに香りを導入
する際には、意見などを充分に調査する必要があります。

オフィスの熱環境

熱環境はオフィスのおける快適性健康などに大きく影響し、結果的には
仕事の効率に大きく影響を及ぼします。

熱の発生源としては、情報機器、人体、照明などがあり、特に情報機器は
IT化にともない1人1台はパソコンを所持する企業は多く、発熱源としては
大きくなっています。

温度、湿度に対する感覚は、性別、年齢、過ごしてきた生活環境によっても
個人差がある上に、オフィス内でも空調の真下や窓際などでも温度の差が
激しいため、非常に管理が難しいとされています。

オフィスレイアウトをする際には、空調を考慮しておこなう必要があります。

空調補助系.jpg

既設の空調だけではバランスが取れないため、直接空調の風が当たらない
ようにする空調調節の器具やサーキュレーターなどの補助を使用して
オフィス内の気流を調節する必要があります。



オフィスの天井高

オフィスの天井高

オフィスの天井の高さは、経済産業省の外郭団体である社団法人ニューオフィス
化推進協議会
が発表した項目によると、オフィスに望ましい天井高は2.6m以上
としています。

しかしながら、現実問題として現状のテナントビルの天井高は2.4m程度の建物
が多く存在していて、フリーアクセスフロア(2重床)にしたオフィスではさらに5cmほど
低くなっているオフィスもあります。

天井の高さが低いと、多少圧迫感を感じることがありますが、特に問題はないでしょう。

テナントビルを借りる際に選考基準の一つとして考えてください。