オフィスの音環境
一般的にオフィスにおける騒音は「暗静音」と「発生音」があります。
「暗静音」とは…、
空調や外から聞こえる自動車の騒音などで、暗静音は連続しており、意味を持たない音なので「無意味騒音」とも呼ばれ、聴こえていてもあまり気にならない音だそうです。
「発生音」とは…、
人が発生させる騒音のことで、電話や会話、電話の呼び出し音、キーボードの打鍵音、プリンター・コピー音、足音、キャビネットの開閉音などで「意味騒音」と呼び、人が最も気になる騒音だそうです。
仕事に集中する環境を整える簡単な騒音対策としては、個々のデスクを遮音性のあるパーティションで囲う等の方法がありますが、スペースや予算の問題もあると思いますので、コピーやプリンター機器を集中配置してローパーテーションで囲うだけでも大分変わります。
サーバーなどの大きな音がする機器はハイパーテーション(天井までの間仕切り)で仕切る事により音の問題だけでなく、セキュリティー面も向上します。
業務特性や好みもありますが、騒音が気になる場合はBGMを流したり、川の流水音などの自然音を社内BGMにするのも良いでしょう。
一般的にオフィス・事務所の望ましい音は45〜55Db(デシベル)程度とされています。 ※空調音は30Db程度なので、静か過ぎても落ち着かなくなることがあります。
快適な音環境を築き、業務効率の高いオフィスを目指しましょう。
オフィスと光
オフィスの光環境には太陽による自然光と照明による人工光があります。
太陽光はグレア(眩しさ)が強く窓際と奥の明るさの差が大きくなるなどコントロールが困難です。昼間でもブラインドやロールスクリーンなどで太陽光を遮断し、蛍光灯などの人工光で光を取り入れているオフィスは多いと思います。
手元の光は、目の疲れに効果的
人間が光を感じる上で、目が疲れているときや高齢になるほど明るさ(ルクス)を必要とします。すなわち、天井の蛍光灯などで全体の明るさが一定に保たれている状態では、暗く感じている人や明るく感じている人がいることになります。
そこで、解決方法として全体の明るさをある程度落とし、デスク上の手元はデスクライトで明るさを補う事をおすすめします。デスクライトで明るさを個々に調節できることで自分に最適な明るさを保つことができます。眼の疲れなどは頭痛や肩こりの原因になりますので、ぜひためしてみてください。
*参考 一般執務スペースのJISの基準(照度基準)は300〜750lxとされています。
ルーバー照明

ルーバーとは埋め込み式の照明についている反射板(羽板)の
ことです。
蛍光灯の光源をルーバーによって反射、拡散させ光を均等にする
ことができます。
直接光源が見えないのでグレアを少なくするこができます。
VDT(モニター)への写り込みも少なくなることから、現在のオフィスビルでは
ほとんどの埋め込み照明にルーバーが取り付けられています。
オフィスとイメージカラー
オフィスの雰囲気やアクセントとして、配色は重要な要素のひとつです。CIカラー(Corporate identity)で色をまとめる企業もあります。
ここで、色に対してイメージする一般的な感情をご紹介します。色を決める際に、お役に立てると幸いです。
赤 → 活力・歓喜・勝利・暖かい・興奮
黄 → 明朗・活動・元気・快楽
緑 → やすらぎ・くつろぎ・自然・平静・調和
青 → 落ち着き・責任・涼しさ
黒 → 落ち着き・重厚
ブラウン → 落ち着き・労働・温和
白 → 陽気・純粋・明朗
これまでチェアーやパーテーションなどで濃い色がセレクトされていたのは、汚れが目立たないというメリットからですが、最近は貼り地を交換できる製品もありオフィスにおけるカラーも大分豊富になってきました。。
オフィスの観葉植物
オフィスに緑を置く
『観葉植物』にはたった1つ置くだけでも部屋の雰囲気を「ガラッ」と変えてしまう驚きの『緑の力』があります。
『緑』を置くだけで『殺風景』なオフィス空間に潤いをもたせる効果がありますから雰囲気が見違えるほど変化します。
蒸し暑い季節は『緑』を置くことによって 涼しい気分、すなわち『涼』を感じる事もできます。
人工植栽でも効果は同じで枯れる心配もないので、お手入れに手間がかかりません。
ある程度の高さの樹木やフラワーボックスを使用して空間を間仕切ることも出来るので、厳格なセキュリティが必要でない接客ブースなどで利用できます。
観葉植物を上手に利用してより良いオフィス環境を創造しましょう。
シックハウス症候群(シックビル症候群)
シックハウス症候群(シックビル症候群)
部屋の気密性も高くエアコンがほとんどの部屋に付いている現代では、窓を開けることはほとんどなく締め切っている状態が多くなっています。
しかし実際は換気能力には限界があり、窓を閉め切った状態では換気能力は低下します。
建築材や接着剤などから発生するホルムアルデヒドやトルエンなどの揮発性有機物
や換気の低下による、一酸化炭素、二酸化炭素の増加による、目や喉の痛み、頭痛などの
症状を起こします。
ひどくなると、めまい、発熱、嘔吐などの症状も引き起こします。
このような症状を一般住宅ではシックハウス症候群、オフィスではシックビル症候群と言います。
予防として換気を良くすることは比較的簡単におこなえるので心掛けましょう。
ホルムアルデヒド
オフィス家具に限らず、合板などを利用している商品や建材には
「JASホルムアルデヒド放散基準」があり、合板、集成材などに使用
する接着剤などに含まれるシックハウス症候群の原因とされるホル
ムアルデヒド等の揮発性物質の放散量に基準を定めています。
| 表示記号 | 基準値 |
|
| 平均値 | 最大値 | |
| F☆☆☆☆ | 0.3mg/L | 0.4mg/L |
| F☆☆☆ | 0.5mg/L | 0.7mg/L |
| F☆☆ | 1.5mg/L | 2.1mg/L |
| F☆ | 5.0mg/L | 7.0mg/L |
建材には建築基準法で定められた規定があり、規制をしていますが
家具には特に規制などはありません。
しかし、気密性の高い部屋に大量の木製家具を置く場合は、基準を
調べた方が良い場合もあります。
低ホルムアルデヒドをセールスポイントにした商品もあり、カタログに記載されている場合もありますから参考にしてください。
喫煙対策のガイドライン
厚生労働省は2003年に施行された健康増進法に伴い、職場に
おける喫煙対策を強化するために、ガイドラインを見直しました。
これによって、非喫煙者が受ける受動喫煙による健康への影響を
考慮して全面禁煙もしくは喫煙室や喫煙コーナーのみでの喫煙
を認め、それ以外の場所では禁煙にする企業や施設が大幅に増えています。
2004年の調査では成人喫煙率は、男性で45.8% 女性で13.8%で
(日本たばこ産業株式会社による調査より)
年々、男性喫煙率は下がっており、現在ではさらに少なくなっている
と思われます。
喫煙室や喫煙コーナーは可能な限り設置する必要がありますが
スペースの問題や設置費用の面で分煙が進んでいない企業もまだ多いようです。
職場における喫煙対策のガイドライン
−基本的考え方−
| 1. | 喫煙対策は、労働衛生管理の一環として職場で組織的に取り組み、 全員参加の下に確実に推進すること。 |
| 2. | 事業場において関係者が講ずべき原則的な措置を示したものであり、 事業場の実態に即して職場における喫煙対策に積極的に取り組むこ とが望ましいこと。 |
| 3. | 適切な喫煙対策の方法としては、全面禁煙と空間分煙があり、空間 分煙を中心に対策を講ずる場合を想定したものであること。 |
タバコの受動喫煙
吸ってしまうことです。
タバコの煙には発ガン性物質が含まれていて、煙には2種類あり、主流煙と
副流煙に分けられます。
主流煙とは、喫煙者が吸い込んだ煙で副流煙は火の付いたタバコから直接
立ち上がる煙です。
この副流煙が主流煙より有害だと言われている根拠は、主流煙は燃焼温度
の高い時に発生し、たばこの内部やフィルターを通過するのに対して、副流
煙は燃焼温度が低いため、主流煙に比べて有害物質が高い濃度で含まれた
状態になっているからです。
主流煙と副流煙の含有物の比較
| 物質名 | 性質 | 主流煙に対する副流煙 の含有量の比較 |
| ニコチン | 有害物質 | 2.8倍 |
| ナフチルアミン | 膀胱発がん物質 | 39倍 |
| カドミウム | 発がん物質・肺気腫 | 3.6倍 |
| ベンツピレン | 発がん物質 | 3.9倍 |
| 一酸化炭素 | 有害物質 | 4.7倍 |
| ニ卜ロソアミン | 強力な発がん物質 | 52倍 |
| ちつ素酸化物(NOX) | 毒性 | 3.6倍 |
| アンモニア | 粘膜刺激・毒性 | 46倍 |
| ホルムアルデヒド | 頭痛・吐き気・発熱 |
50倍 |
オフィスでの喫煙対策の必要性を感じます。
オフィスの香り環境
香り(匂い)は心理や生理にあたえる影響は意外に強く、
仕事の効率に影響を及ぼすことさえあります。
良好な香りは仕事の効率を上げる効果があると言われています。
逆に悪臭などは気分を害し仕事の能率や集中力の低下につなが
ります。
悪臭としては、タバコ、空調の匂い、体臭、ゴミ、建材の匂い、外部
からの悪臭などがあげられます。
良い香りでも濃度が高いと悪臭と感じ、不快感を与えます。
人為的に樹木や花の香りをオフィス内に散布して、香り環境をつくる
場合もあります。
これはアロマテラピーやアロマコロジーとしても一般的に知られています。
ただ、香りは人によって好き嫌いがあるため、オフィスに香りを導入
する際には、意見などを充分に調査する必要があります。
オフィスの熱環境
仕事の効率に大きく影響を及ぼします。
熱の発生源としては、情報機器、人体、照明などがあり、特に情報機器は
IT化にともない1人1台パソコンを所持する企業は多く、発熱源として大きくなっています。
温度、湿度に対する感覚は、性別、年齢、過ごしてきた生活環境によっても
個人差がある上に、オフィス内でも空調の真下や窓際などでも温度の差が
激しいため、非常に管理が難しいとされています。
オフィスレイアウトをする際には、空調を充分に考慮しましょう。

既設の空調だけでは均一な温度になりませんから、空調調節の器具やサーキュレーターなどの補助を使用してオフィス内の気流を調節する必要があります。
清掃用品/環境美化用品
当然のことながら清掃・整理整頓が行き届いていないことは企業のイメージダウンにも繋がります。
しかしオフィス家具メーカーのカタログでは清掃や環境美化に関連する商品はオフィス内で使われる商品に限られるものがほとんどで、オフィスアクセサリーのカテゴリーに含まれてしまい、商品数が比較的少ないようです。
したがって必要なものを捜してもなかなか見つからないケースもあると思います。
清掃用具ロッカーやダストボックスといったものから、他ではあまり扱いの無いモップハンガーや雑巾掛けなど「あったら便利」な商品まで色々取り揃えているサイトもありますので調べてみてください。
環境美化といった側面から考えると、タイルカーペットなど簡単に張り替えられる商品も必要になると思います。特にエントランスなど外部の方が通る場所は汚れた部分を張り替えることにより常に清潔な印象を与えることが出来ます。
また商品ではありませんが、イスやローパーテーションなどの布張りや革張りの製品をクリーニングすることにより新品に買い換えるコストを削減することも可能です。

