VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン 環境偏 チェア

VDT作業における環境で、オフィスチェアーの重要度は高く、
適正なチェアを使用することで心身にあたえる影響は軽減
することができます。

1.安定しており、かつ、容易に移動ができること。
キャスター付が望ましい

2.床からの座面の高さは作業者の体系に合わせて、
適切な状態に調節できること。
※座昇降はガスシリンダー式が望ましい。

3.複数の作業者が交代で同一のチェアを使用する場合は
高さの調節が容易であり、調節中に座面が落下しない構造。

4.適当な背もたれを有していること。背もたれは傾き
を調節できることが望ましい。

5.必要に応じて適当な長さの肘掛を有していること。
アジャストできるタイプが望ましい。

座面は適度にクッションがあり、長時間座っていてもお尻のでん部
が痛くならない構造が必要。安価で販売されているオフィスチェアー
は長時間のVDT作業には向いていません。


1日中、着座してVDT作業(PC作業など)をしているワーカーは、
腰や首に疲労を蓄積してしまいます。
肘があることで、肩や腕、首への負担が軽減されます。
できる限り作業のしやすいチェアーを使用することをお勧めします。

VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン 作業時間

VDT作業における心身の負担を軽減するための作業時間のガイドライン
です。

1日の作業時間
他の作業を組み込むようにして、1日の連続VDT作業
時間を短くするようにする

連続作業時間
1時間を越えないようにする

作業休止時間

連続作業と連続作業の間に10〜15分の休止時間を設ける

小休止
連続作業時間内において1〜2回程度の小休止を設ける。

1時間に10分程度、ストレッチや外の空気を吸いに行くなど
の休憩を取り入れたほうが良いでしょう。

個人的にルールを設定して休んだりすることは、難しいため
会社としての取り決めとして設定し実行する必要があります。


VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン

VDT作業とは、ディスプレイ、キーボード、マウスにより構成
される機器を使用して、データの入力、照合、検索、画像の
編集や修正、プログラミングなど、いわゆるPC作業のこと
をいいます。

情報機器の急速な発展にともない、オフィスでは情報機器を
使用して作業をする人が増大しています。
VDT作業における精神的疲労、身体的疲労は非常に大きく
蓄積していきます。

厚生労働省は2002年に「VDT作業における労働衛生管理
のためのガイドライン」
を策定、指導しています。

VDT作業による、腰痛や視力低下、肩こり、疲れ目、頭痛、
ストレスなどの心身の疲労軽減をはかるため、環境、管理
を整える必要があります。

オフィス環境が人に与えるストレス

1日の3分の1以上過ごすオフィス環境

ストレス表1.jpg


オフィスは様々な人間が集まる場所です。
性別・年齢・人種・性格も違い、一人一人に最適な環境を与えるのは困難です。
しかし、できるだけ多くの人が満足できるオフィス環境を造り出す事は可能です。

1日の3分の1以上過ごすオフィス環境が悪ければ、人に与えるストレスも大きく
なります。
オフィス環境が人に与える要因として、以下の事が考えられます

  • 業務内容に適していないワークエリア
  • 気分転換する場所や休憩室の不足
  • 設備の不足(会議室やミーティングルームなど)
  • 機器の性能(パソコンのスペックが低い・コピーやFAXの待ち時間)
  • ファイリングなどの管理不足による検索性の悪さ・収納不足)
  • 昼飯などの飲食の不便さ

などが上げられます。

ストレスが原因で循環器疾患、呼吸器疾患、消化器疾患、神経疾患などの
心身の疾患になることもあります。

デスクワーク中心の現代社会にはオフィス環境からストレスを誘発させない
環境づくりが必要とされています。

オフィスの熱環境

熱環境はオフィスのおける快適性健康などに大きく影響し、結果的には
仕事の効率に大きく影響を及ぼします。

熱の発生源としては、情報機器、人体、照明などがあり、特に情報機器は
IT化にともない1人1台はパソコンを所持する企業は多く、発熱源としては
大きくなっています。

温度、湿度に対する感覚は、性別、年齢、過ごしてきた生活環境によっても
個人差がある上に、オフィス内でも空調の真下や窓際などでも温度の差が
激しいため、非常に管理が難しいとされています。

オフィスレイアウトをする際には、空調を考慮しておこなう必要があります。

空調補助系.jpg

既設の空調だけではバランスが取れないため、直接空調の風が当たらない
ようにする空調調節の器具やサーキュレーターなどの補助を使用して
オフィス内の気流を調節する必要があります。



オフィスチェアー  i-beetle(アイビートル) ライオン事務器


i-beetle.jpg

オフィスチェアー  i-beetle(アイビートル)

「人に合わせるイス」として開発された、オフィスチェアー i-beetle(アイビートル)

このチェアーの最大の特徴は背もたれが「2分割」されていて、背もたれの
「根本部分」と「中心部分」の2ヶ所で角度が変えられるということです。

人間の体の構造は体格や姿勢など、座る人によりそれぞれ異なるため、
それを補う為に開発された機能です。

i-beetle img.jpg

体に合った状態を設定することで、背中ラインにフィットさせることで
体の1部分に余計な負担を掛けずに、長時間の着座による疲労や腰痛
を軽減させてくれます。



オフィスの香り環境

オフィスの匂いのありかた

香り(匂い)と心理や生理にあたえる影響は意外に強く、
仕事の効率などに影響を及ぼすことがあります。

良好な香りは仕事の効率を上げる効果があると言われています。
逆に悪臭などは気分を害し仕事の能率や集中力の低下につなが
ります。

悪臭としては、タバコ、空調の匂い、体臭、ゴミ、建材の匂い、外部
からの悪臭が考えられます。

良い香りでも濃度が高いと悪臭と感じ、不快感を与えます。

人為的に樹木や花の香りをオフィス内に散布して、香り環境をつくる
場合もあります。

アロマテラピーアロマコロジーとしても一般的に知られています。

ただ、香りには人によって好き嫌いがあるため、オフィスに香りを導入
する際には、意見などを充分に調査する必要があります。

タバコの受動喫煙

受動喫煙とは、人が吸っているタバコの煙を、まわりにいる非喫煙者が煙を
吸ってしまうことです。

タバコの煙には発ガン性物質が含まれていて、煙には2種類あり、主流煙
副流煙に分けられます。

主流煙とは、喫煙者が吸い込んだ煙副流煙火の付いたタバコから直接
立ち上がる煙
です。
この副流煙は主流煙より有害だと言われている根拠は主流煙は燃焼温度
の高い時にで発生し、たばこの内部やフィルターを通過するのに対して、副流
煙は燃焼温度が低いため、主流煙に比べて有害物質が高い濃度で
含まれた
状態になっているからです。

主流煙と副流煙の含有物の比較
物質名 性質 主流煙に対する副流煙
の含有量の比較
ニコチン 有害物質 2.8倍
ナフチルアミン 膀胱発がん物質 39倍
カドミウム 発がん物質・肺気腫 3.6倍
ベンツピレン 発がん物質 3.9倍
一酸化炭素 有害物質 4.7倍
ニ卜ロソアミン 強力な発がん物質 52倍
ちつ素酸化物(NOX) 毒性 3.6倍
アンモニア 粘膜刺激・毒性 46倍
ホルムアルデヒド 頭痛・吐き気・発熱
50倍

オフィスでの喫煙対策の必要性を感じます。

喫煙対策のガイドライン

職場における喫煙対策のガイドライン

厚生労働省は2003年に施行された健康増進法に伴い、職場に
おける喫煙対策を強化するために、ガイドラインを見直しました。

これによって、非喫煙者が受ける受動喫煙による健康への影響の
考慮して全面禁煙もしくは喫煙室や喫煙コーナーのみでの喫煙
を認め、それ以外の場所では禁煙
にする企業や施設はほとんど
になってきています。

2004年の調査では成人喫煙率は、男性で45.8% 女性で13.8%
(日本たばこ産業株式会社による調査より)
年々、男性喫煙率は下がっており、現在ではさらに少なくなっている
と思われます。

喫煙室や喫煙コーナーは可能な限り設置する必要がありますが
スペースの問題設置費用分煙対策の面で困難している企業
がほとんどのようです。


職場における喫煙対策のガイドライン
−基本的考え方−
1. 喫煙対策は、労働衛生管理の一環として職場で組織的に取り組み、
全員参加の下に確実に推進すること。

2. 事業場において関係者が講ずべき原則的な措置を示したものであり、
事業場の実態に即して職場における喫煙対策に積極的に取り組むこ
とが望ましいこと。

3. 適切な喫煙対策の方法としては、全面禁煙と空間分煙があり、空間
分煙を中心に対策を講ずる場合を想定したものであること。